コラム「古都奈良の夏を彩る行事」
水無月・文月
2023.06.20
青葉が目に心地よいこの季節。
古都奈良の、歴史が感じられる行事・イベントをご紹介致します。
【夏越の大祓 -神社で半年間の厄払い-】
日時:6月30日
場所:奈良県内各地の神社
半年間の罪や穢れを祓い、
残りの半年も健康で清らに過ごせるようにと
茅の輪をくぐってお祈りをします。
大神神社では、三ツ鳥居形に似せた
「三輪の茅輪」が設けられます。
石上神宮では、
御神剣を先頭に、古歌を唱えながら、
茅の輪を3回くぐります。
【蓮華会式 -宵の刻に茅の輪くぐり-】日時:7月17日
(17時~ 茅の輪くぐり、19時~ 法要)
場所:法華寺
光明皇后が「茅(かや)」供えて疫病除けを
祈願されたことにちなみ、茅の輪くぐりを行います。
燈明・燈籠が灯され、徐々に日が
暮れゆく境内は、とても幻想的です。
【解除会 -朝から健康祈願-】日時:7月28日
(8時~ 法要)
場所:東大寺大仏殿
初秋に毎年流行する疫病を防ぐために901年より始まりました。
当初は、解除と大書した御幣を二本作って
講堂の前庭に立てていたそうですが、
現在では、大仏さまの目の前に掛けられた
茅の輪で健康を祈願します。
一年の半年を迎え、心身の健康を祈る行事が目立ち始めます。
皆様にも、神仏のご加護がありますように。